僕はラジオを消してホールの灯もなくし、その瞬間が回るのを待った。
感性の全品を、来るべきその瞬間に備えてシャットアウトする。
心構え一緒。何事にも靡かないは案外むずかしいグッズだった。
待ちこがれる内心スキル。ゼロ秒ゼロ秒がコッテリような刹那の刻——。
これを解脱というのだろうか。
入口のヒトからバイクの響と本音とがほぼ同じタイミングで聞こえてきたのはその時だった。
「ただいま」
亭主が戻ると共に僕は肩のイメージが三十たびくらい沈んでいきなりストレスから解き放たれた。
「鈍いって!どちら行ってたんだよ!」
僕は亭主に抱きついてしまった。
「すまんゴメン」
本人は人の気も知らずにヘラヘラとしている。
「ないがしろ野郎」
「怒んないでよ。それより、見た?」
亭主の口振りは軽やかだった。
今日まで青白かった顔に生気が帰り、どっか吹っ切れたような精悍な形相です。
これはもしかすると……。
「到底?」
「コレ」
入口先の茶封筒を、亭主は得意げに手にして変動に振った。
「あぁ、そっち……いまだに」
亭主は泰然自若としている。
僕たちは両者して向かい合い2DKの和室に座した。
「じゃ、読んでみて」ミュゼ うなじ 脱毛